熊谷式3段階ケア




認知症の症状は3段階でステージが分けられます。
それぞれのステージに解決策があります。

第1段階 混乱期

第1段階の混乱期の患者は、ストレスにより脳が興奮状態になり、そこに睡眠不足などが重なると、脳と身体の乖離がおき、もうろう状態やせん妄状態になると考えられます。この時の行動障害の動機は、過去の潜在記憶によることが多いため、無意識にトラウマになっている出来事を解決しようとする行為が、周囲からは「異常行動」と観察されるのではないかと考えられます。混乱期の顔の表情は苦悩に満ちて険しく、眉間に深いしわを寄せています。混乱期で最も多いのが「夜間せん妄黄昏症候群」と「被害妄想」です。身体、知覚、記憶、見当識障害で外部とのコンタクトがとりにくく、何を言っても聞き入れず、会話も成立しません。

第2段階 依存期

第2段階の依存期の患者の表情には大きく2種類あります。一つは、無表情に近く、突然怒りだします。うつ病の焦燥感や、てんかん気質による易怒性、爆発気質と似ており、我が通らないと突然暴力を振るったり、大声を出したりします。脳が興奮状態にある混乱期より狂暴に見えますが、実は混乱期より軽度なレベルの表情です。もう一つの顔は困惑した淋しそうな表情をする時で、自分に注目が集まるような事をわざとやったり、音を立てたりします。特に孤独を感じる夜間や家族などが出かけている休日に顕著な症状がみられます。過度の依存と甘えがあるため、大勢の人の中にいると精神的に落ち着き、依存的訴えも少なくなります。

第3段階 昼夢期

混乱期、依存期を過ぎると、患者の顔つき、形相は穏やかになり、笑顔が見られる「昼夢期」に入ります。いわゆる安定期で、独り言をぶつぶつ言ったり、幻視幻覚を見て、何もないところに手を伸ばしたりしますが、精神的には穏やかで、笑顔も見られます。昼夢期は一見元気がなくなったように見えますが、自分の世界に浸っているようで、時間の概念がなくなり、死んだ母親を探したり、昔、自分の家にあったものを持ってきてほしいなどと言い出します。しかし、意識はしっかりとしていて、話しかけるとすぐに返事をします。

段階に合わせた 治療方法


混乱期

1段階の混乱期は、患者様が怒ったり暴れたりする時期です。

1

依存期

2段階の依存期は、看護師を家族と思ったり、家に帰りたいと言ったりする時期です。

3

昼夢期

3段階の昼夢期は、穏やかになるときです。

5

終末期

終末期になると発語はほとんどなくなり、植物状態になります。誤嚥性肺炎や栄養失調、褥創などが起こりやすくなります。

7

認知症予備軍で起こる 具体的な症状

実際にそこにない物が見えたり、いない人が見えることがある

身体を動かしにくい、手足がふるえるといった症状がある

はっきりしている時とボーっとしている時がある

睡眠時に大きな声の寝言や異常な行動がある

つい今しがたのことも忘れてしまうことが多い

異常に怒りやすくなった

被害妄想や思い込みが激しいことがある

嘘をつくようになった

勘違いすることが多くなった

歩いていて道に迷うことがよくある


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