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未来を語る 日本の医療の行方⑧医療費は安いという幻想

国民は長いこと「水と空気と安全はただ」と思ってきた。しかしそこに必要なお金を投じてこなかったので、今の日本では、水を買ったり浄水器を取り付け、汚れた空気で花粉症になってしまい、国民が拉致されても国は取り返しにはいかないし、国民が殺されても国は文句も言わないようになってしまった。そしてとうとう医療費も、国民が払っている負担額よりもずっと多くもらっているのに文句ばかり言うようになった。 このままいけば水と空気と安全と同じ道をたどる。日本の医療保険は破たんする。本来、保険とは、めったに起こらぬ突発事故に対してみんなでお金を出し合って万一に備える保障制度である。健康で保険を使わないことを幸福に感じなけ...

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未来を語る 日本の医療の行方⑦全国一律報酬の矛盾

北は北海道から南は沖縄まで、日本の医療費は全国一律である。物価・人件費は地域ごとに異なる。病院を建てるコストは田舎では安く、都会では高い。人を雇う費用も、田舎では安く、都会では高い。だから看護師やケアワーカーは田舎の方が雇いやすいので、田舎の介護保険施設はどこも黒字で潤っている。介護保険では地域加算といって、ほんの少しだけ都会の介護報酬を割増ししたが焼石に水だ。病院に至っては未だに地域加算すらない。東京都内の病院の70%が赤字で、国立・都立・社会保険・厚生年金・労災病院は軒並み赤字のオンパレードである。しかしどこもきれいで広く立派な建物を持っている。国や東京都から税金で毎年何億も手厚く補助され...

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未来を語る 日本の医療の行方⑥官庁のエゴ

霞が関はおかしなところである。国の一省庁なのに、独立してお金を集めて使っている。まるで省庁が一つの国みたいである。厚生労働省は医療介護労災失業年金等の保険料を徴収している。これを厚生労働省の大きな財布の中に入れてごちゃごちゃにかき混ぜると、何がなんだかわからなくなる。たとえば事務費として何十%も計上し、官僚の天下り給与や退職金として払っている。厚生福祉施設として、全国にたくさんの施設を建て、それをただ同然で払い下げている。その結果お金が足らなくなったと言って、医療給付を削減し、介護給付を縮小している。本当はシステムを変えるだけで、何兆もの財源が出てくるのに、官僚は絶対に手放さない。たぶん都道府...

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日本の医療の行方⑤高齢者医療介護は保険に適さない

自動車保険を見ればわかるように、保険とは突発的に起きる万一の事故に対する備えである。従って高齢者のように、ほとんどの人が医療介護を受けるような場合、保険は成立しなくなる。そのような場合こそ社会保障で面倒を見るべきだ。医療介護はどの人も等しく必要になるので、その原資は広く浅く所得税のような形で徴収すべきと思う。しかも70歳を超えたら、年金以外に収入のない人も多くなるので、就労年齢の間に誰もが所得の多少にかかわりなく医療介護費用を払っておく、つまり積み立てておくべきだろう。消費税を社会保障費に回せ、との議論をよく聞くが、消費税は消費という経済活動に伴って払う税金なので、その使い道は消費を促進する活...

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日本の医療の行方③医療保険と社会保障④税金の直間比率

医療保険とは病気という事故に対する補償制度である。自動車保険なら、運転する人の年齢や事故率や車の種類等によって保険料が異なる。しかし医療保険は社会保障の一つだから、年齢や収入の多少、病気の有無によって差別されない。科学技術は年々進歩し、医療レベルも向上する。それをすべて保険で賄おうとすれば、保険料は毎年うなぎ上りに上昇するはずだ。しかし日本では保険料の半分を企業が負担しているので、企業経営への影響からこれ以上は上げられそうにない。しかも日本では、医療保険料が収入に応じて支払額が高くなる。たくさん払っても、受け取る医療サービスに違いはない。これは北欧や英国に比べて著しく不公平だ。保険料の中に所得...

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日本の医療の行方①高騰する医療費②対処

日本の医療費は毎年1兆円ずつ自然増加し続けている。小泉内閣の時、骨太改革でこの伸びを毎年2200億円削減した。たちどころに医療崩壊がおきた。現在の制度で国民のニーズがあり続ける限り、医療費が1年に1兆円伸びることを止めることはできないことがわかった。 ではどうして毎年1兆円も増加するのか。その理由として4つあげられる。①高齢者人口の増加②終末期にも急性期と同じ医療提供をしている。③科学技術の進歩により、高額医療機器が次々に導入されている。④国民にコスト意識がなく、高額医療を望めばそれだけ負担が増えて当たり前なのに、受益者応分負担の考えがない。 経済が右肩上がりで成長し続けていた時代ならよかった...

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未来を語る⑫21世紀は生まれつきのハンディキャップが少なくなる

原始時代は体が大きくて頑丈で力の強い人だけが生き残った。やがて人間が集まってむら社会ができると、筋力よりも知識や知恵が尊重されるようになる。その確率的な発生頻度の高さから次の時代は血縁が重視されるようになる。さらに若い頃の学校の成績が重視され学歴社会となる。現代日本において学歴社会の頂点に君臨するのが東大法学部卒の官僚である。大企業の社長も同校卒が多い。 しかし21世紀になると、もはや学歴も通用しなくなる。IT関連企業で成功した若き経営者たちに同校卒はいない。コンピュータ社会では暗記する能力はほどほどあればよく、もっぱら応用力や創造力が求められ、過去にない新しいものを作りだす創造力のあるなしが...

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未来を語る⑪福沢諭吉の「学問のすすめ」

「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずと言えり」の書き出しで始まる「学問のすすめ」という本の題名は誰もが知っていよう。しかしこの書き出しは、次の様に続く。「しかるに世の中には富める者と貧しい者、権力のある者と虐げられる者がいるのはなぜか。その理由はひとえに学問のあるなしによる。人は学ばざれば獣に等しく、学ぶことによってのみ人となりうるのである。 人は何のために学ぶのか。人は自らの価値を高め、世のため人のために役に立つ人間でありたいがために学ぶのである。人の富を奪い、誰かに寄生して生きるがごとくは、人間にあるまじき行為なり。自力で賄い口を稼ぎ食べていくことこそが、真の人間である。そうした人...

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未来を語る⑩死生観が変わる

日本人の人生観や死生観に大きな変化がみられるようになる。今まで漠然と生きてきたのが、はっきりとした目的意識を持つようになる。自分は何をするために生まれてきたのか。何がこの人生の目標なのか。誰もが考えるようになる。そして一人一人、自分の人生観に至る。ただ長生きすればいいわけではない。健康でなければ、頭がしっかりしていなければ、と条件をつけるようになる。その条件が満たされないなら、生きる意味がないと結論づけられるだろう。 人によって条件はそれぞれ違う。100歳まで元気に動き回れる人がもっともっと増える半面、体は全く動かないのに、頭は聡明で世界の宇宙物理学をリードするホーキング博士のような人も出てく...

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未来を語る⑨介護ロボットが少子化日本を救う

低賃金で外国人労働者を雇っても一時しのぎにすぎない。40年経つとその人達も要介護者となる。これを根本的に防ぐには介護ロボットの導入しかない。現在危険な仕事は産業ロボットが受け持っている。今後は消防・警察・軍事といった分野にロボットが進出するだろう。 医療介護分野は遅れている。高度の技術を要する手術ロボットのみならず、介護をするロボットが必要になる。体を起こしたり移動したり、おむつを替えたり、入浴介助したりするロボットができるだろう。人間の介護者は優しい笑顔を見せたり、話しかけたりする。介護は苦痛ではなくなるはずだ。

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