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ちょっと気になる話⑪出雲大社の不思議

出雲大社は、大国主命の最期の頼みを聞いて創建された。世界一巨大な木造建築物である。未だにその規模の木造建築物は建てられていない。それほどまでに荘厳壮麗な建物を建てる必要があった、ということである。つまり、大国主命は善政を敷いたので、住民の支持を得ていた。それに対し、新しいニニギノミコト側は実績がなかった。出雲大社に封じ込まれた大国主命が祟らないようにと、二礼四拝の作法で参拝するのが慣わしになっている。四拝とは、封じ込めを意味する。つまり、祟らないでください、という意味だ。大国主命は幽界の盟主となり、幽冥主宰大神カクリゴトシロシメスオオカミとなった。一方、ニニギノミコトの子ホオリノミコト、その子...

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ちょっと気になる話⑩大国主の命

大国主命のエピソードは何を意味しているのだろうか。彼は兄弟たちからいじめられる。何度も殺されそうになり、ついには「猪を捕まえろ」といわれ、待ち構えていると、焼けた大石の下に押しつぶされて死んでしまう。しかし、神により再び行き返り、兄たちを滅ぼし、出雲の国主の座に着く。このエピソードの繰り返しといえるのが、国譲り伝説である。高天原から天照大神の子のアメノオシホミミノミコトのさらに子のニニギノミコトがやってくる。国津神に逆らうのか、と出雲の国の明け渡しを要求する。最初は抵抗するものの、息子を戦死させられ、この理不尽な要求を大国主命はのむ。そして自ら自害して出雲大社の奥深くに封じ込められる。

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ちょっと気になる話⑨大和とは山の人

スサノオノミコトは、再び高天原から追放され、地上に降ろされる。地上には、イザナギ・イザナミが先に産んだ神々がいた。彼らを国津神くにつかみという。スサノオノミコトは天津神である。つまり格上だ。地上では、スサノオノミコトは英雄として活躍する。まず八岐大蛇を退治する。大蛇の姿に扮した山賊だろう。彼を殺してアメノムラクモの剣つるぎを得る。後に日本武尊によって、草薙の剣と呼ばれることになり、天皇家の三種の神器の一つになる。スサノオノミコトは沢山の子供をもうけている。天津神と国津神のハーフである。その中の一人が大国主命である。因幡の白兎の話の中に語り継がれている。ちなみに鰐わにとは、サメ 鮫のことである。

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ちょっと気になる話⑧天岩戸伝説

天照大神がスサノオノミコトの暴挙に腹を立てて、天岩戸に身を隠した、とされている。この伝説の真相は、為政者の突然の死去により、世の中が混乱した、という史実からきていたのだろう。それは皆既日食の日におきた。世界は闇に包まれ、皆は不安と恐怖におびえた。そのとき、天のうずめの命が全裸になって踊り、みんなを喜ばした。その騒ぎに驚いた天照大神は、外の神に何がおきたのか、と尋ねた。「貴方に代わる尊い神様が現れました」と告げる。そんなはずはないと、そっと天岩戸を開いて外の様子を覗いた瞬間に、アメノタジカラノミコトが岩戸を開いてしまう。力士の原型になった神である。再び世界に明かりが照らす。復活伝説である。たぶん...

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ちょっと気になる話⑦スサノオノミコト

スサノオノミコトはイザナギノミコトから生まれた。親神は一柱である。にもかかわらず、スサノオノミコトは母親のイザナミノミコトを恋しがって泣いた、と古事記には書かれているこれはおかしな話だ。本当は、姉や兄に任された世界に比べて、自分は陸地のない海であることに不満をぶつけたのだろう。そしてついに、高天原で暴力事件をおこし、天照大神の従者を死なせてしまう。これに立腹した姉は、弟を追放し、自分は天岩戸に隠れた、とされている。しかし古事記とよく読むと、そうではなく、追放されたスサノオノミコトはすぐに高天原に戻ってきて、姉を和解し、子供を産もう、と提案している。ここで五柱の男神と三柱の女神を産んでいる。ここ...

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ちょっと気になる話⑥イザナギから生まれた三神

イザナギノミコトは地上を治める神々を一柱で産む。最期に左目から天照大神、右目から月読命、鼻から須佐之男命を産む。彼らが日本神話の中で最強の三神になる。天照大神には高天原を治めさせ、月読命には夜の世界を治めさせ、須佐之男命には海を治めさせた。高天原は神々の住む所ではあるが、さらにその上に上位の神が存在する。天之御中主神アメノミナカヌシノカミ、高御産巣日神タカミムスヒノカミ、神産巣日神カミムスヒノカミを上位三神、さらに宇摩志阿斯訶備比古遅神ウマシアビカビヒコチノカミ、天之常立神アメノトコタチノカミを加えて五神、さらに国之常立神クニノトコタチノカミ、豊雲野神トヨクモノカミを加えて七神を天と地の全てを...

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ちょっと気になる話⑤イザナギ・イザナミ

イザナギ・イザナミの二柱の神は、日本列島に降り立ち、国造りを開始した。ギとミと呼ばれる神は、神話上初めて男女の性行為により子供を産む。柱の回りをぐるぐると回る、という記載になっている。イザナミは火の神を産んだ時、会陰部を火傷して死ぬ。しかし神の子が神の子を産んで死ぬものだろうか。多分胎盤残留による産褥出血によりDICを引き起こしたのだろう。その光景が血だらけなので、火の神を産んだ、と表現したのだと思われる。 ちなみにイザナという音は、イザヤに通じる。イザヤとは、イサクというノアの子孫の名前に由来する、ユダヤ教にちなんだ名前である。イザワ、イサワ、ユザワも同様の語源を持つ音である。日本神話には古...

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ちょっと気になる話④天地創造神話

旧約聖書には、神が人を創る前にどのように創ったかわからない大地に、りんごの木と蛇がいる。神が自らの姿に似せて創った傑作である人間の肋骨から、イブという女性を創る。二人は蛇にそそのかされて、禁断の果実りんごを食べ、エデンの園から追放される。なぜ、食べてはいけないようなりんごの木をわざわざ植えたのか、神が創造した蛇が、神が創造した人間をそそのかすのは、神の行為としては、きわめて不完全ではないか。 一方古事記には、天から神の子が降りてきて、混沌とした大地をかき回し、そのしずくが矛の先から垂れて、日本列島ができる。そこに神の子が降臨する。アメノミナカヌシノミコトからイザナギ・イザナミノミコトが誕生する...

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ちょっと気になる話③富士のつく地名

江戸時代、富士見坂、富士見が丘という地名はいたるところにあった。千駄ヶ谷富士のような〇〇富士という地名は300箇所以上あるという。富士山を拝むと、不死身になると信じていたらしい。同じように日本全国に鶴見という地名がある。横浜と大阪は有名だ。鶴は北国の渡り鳥であり、南の地に現れることはない。古代日本は今よりも暖かいから、なおさら大阪に鶴が現れるはずがない。では何を見たのか。鷺を鶴と間違えた、というよりも当時の人々は本物の鶴を見たことがなかった。真っ白い鳥を鶴と勘違いした。高級品だと偽って、ニセモノをつかませる行為を詐欺というが、語源はサギから来ている。

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ちょっと気になる話②高天原

誰もがあこがれるが、容易には近づけない場所、それが富士山だ。そこに神が居られる、と昔の人は想像した。富士山の頂上、そこが高天原だ。しかし、大和朝廷が樹立し、天孫降臨神話が創られると、富士山に人が降り立つためには、あまりにも荒涼として現実的でない。そこで天孫降臨の地として宮崎県の高千穂が選ばれる。弥生人がやってくる前の日本、つまり縄文人たちの間では、山岳信仰が一般的だったのだろう。浅間山、御嶽山、白山、鳥海山等々が信仰の対象となっていた。山伏は日本古来の信仰形式であった。

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