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ちょっと気になる話①富士山

日本中、特に東日本には富士の名前が付く地名が多い。富士見台、富士見橋、富士見が丘はどこにでもある。昔の人は漢字が書けない、だから「ふじさん」という音で聴いていたはずである。「ふじ」という音にはどんな意味があるのか。古文書には、不二、不似、不死、布士、不尽、という漢字が当てられた。この当て字からみて、富士山に対するイメージが、二つと同じものがない、並ぶものがない、永遠不滅にあったことがわかる。富士山はコニーデ型成層火山である。円錐形の美しい形態は富士山だけの特徴ではない。火山が形成される過程にできる。しかし周囲に並ぶ山々がまったくなく、3776mという高さを誇る山は世界中を見回しても他にない。か...

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ちょっと気になる話0西行法師

「願わくは 花の下にて 春死なむ その望月の 如月の頃」 西行は、佐藤義清(のりきよ)で宮廷を警護する北面の武士だった。平清盛の親友であったが、四歳の娘を足蹴りして出家する。 「世を捨つる 人はまことに 捨つるかは 捨てぬ人をぞ 捨つるとはいふ」 出家とは、俗世との交流を断つことである。本当に浮世のしがらみを捨てたのか。捨てきれない人ほど、口では捨てたというのではないか。坊主になったからといって、俗世のしがらみを断ち切れるわけでもない。出家という形式にこだわった自分への悔悟と反省の念が見てとれる。

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21世紀、未来を語る㉒大企業病

大規模病院になれば、スケールメリットを享受できることは間違いない。一括購入・一括仕入れによるコスト削減である。事務管理等の共通費用も節約できる。しかし、いいことばかりでもない。規模が大きくなると大企業病に罹る。すなわち、親方日の丸的な公務員気質が染みつく。気位ばかりが高くなり危機感が薄れる。意思決定が遅くなり、誰かがやると思い込み、いつも他人のせいにして、自分ひとりやらなくても病院は潰れないと過信する。そこにまた新しい大手の病院が参入し、淘汰されていく。M&Aが盛んに行われる。たとえ民間病院になっても、激しい競争にさらされることに変わりはない。企業の寿命は20年と言われる。病院経営も20年周期...

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21世紀、未来を語る㉑民間中小病院

100床以下の中小民間病院にとって、2014年度医療報酬改定は死刑宣告にも等しかった。7対1看護のまま高度急性期病院にとどまることが難しくなったばかりか、10対1看護へ移行しても2016年度には、医療報酬改定で在宅復帰率や平均在院日数に厳しい制約が加わることは間違いない。さらに看護基準を下げて、13対1の地域包括ケア病棟を取得しようとしても、6.4平米以上の病室面積の確保、リハビリ室の確保、食堂談話室の確保、理学療法士の確保等が必要になる。これでは病室数が激減してしまう。これからはどんな形態の病院をやるにしても、ある程度の面積が必要になる。そうでなければ病院ではない、という考え方が厚生労働省お...

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21世紀、未来を語る⑳回復期リハビリ病院

今は我が世の春を謳歌しているかに見える回復期リハビリ病院の凋落の日は近い。病院と定義される施設には、最低限の治療機能とリハビリ機能を兼ね備えていなければなくなるからである。高度急性期病院は平均在院日数短縮のため、短期に退院させてリハビリ病院へと送ってくる。まだ亜急性期なので、当然病状が急変したり悪化しうる。そのたびに元の病院に転送されていたら、患者も迷惑だし、医療費も膨らむ。実際リハビ病院といってもリハビリ専門医の配置は少ない。元々の数が少ないからである。だから回復期リハビリ病院といっても、リハビリ専門医による特殊な治療が行われているわけではなく、もっぱらPT・OT・STによる人数任せの人海戦...

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21世紀、未来を語る⑲地域医療包括病棟

日本慢性期医療協会武久会長は、「地域包括ケア病棟が最大最多の病棟になる」と明言している。地域包括という名称は、従来の地域支援センター(通称さわやかサポート)と紛らわしいが、まったく別の形態である。ケアといいながら介護施設ではなく、亜急性期対応の病棟である。65歳以上の高齢者の一般救急・急性期対応を回復期リハビリ病棟との合体形なのである。今は回復期リハビリ病院が足りず、超人気だが、「リハビリだけ提供して病院といえるのか。治療が必要になったらすぐに転院させているではないか」との批判の声が聴かれる。これからは全ての病院に、リハビリ機能が求められる時代になる。リハビリ施設とPTがいなければ、そこは病院...

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21世紀、未来を語る⑱国公立病院の民営化

今まで親方日の丸で赤字を垂れ流してきても平気だった国公立病院が民営化されると、必死で黒字を出すために見境なく競争に乗り出してくるだろう。遠慮なく患者の取り合いを始めるだろう。今まで急性期をうたってきた民間100床以下の小規模病院は、建物も古く、設備も貧弱でこの競争に勝てない。そこで民間病院は、10対1からも撤退して、13対1の地域包括ケア病棟か15対1の回復期リハビリ病棟に向かわざるを得ない。それには、十分な広さのリハビリ室を確保し、PTを雇わなければならない。それだけの投資ができるだろうか。それだけの場所を確保できるだろうか。それでもだめなら、20体1の医療療養型に転換せざるを得ない。6.4...

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21世紀、未来を語る⑰国公立病院の行方

都内には7対1高度急性期病院がひしめき合っている。国はこれを4分の1もしくは2分の1減らしたいと考えている。2014年度医療報酬改定の影響を受けて、2.8万床が7対1から10体へと転換した。この数は、国が目標にしている病床数削減の10分の1にすぎない。あと10年でさらに残りの10分の9を転換させたいと狙っている。合計25万床を7対1から撤退させたいのだ。もっとも手っ取り早いのは、国公立病院の統廃合と廃止である。全国の国公立病院を原則全て民営化させれば、この問題はいっぺんに片が付く。民営化させれば10対1以下で民間と競争しようが構わない。さらに東京都なら年間数百億円、国なら数千億円の補助金を出さ...

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21世紀、未来を語る⑯国公立病院の9割が赤字

国民は国公立病院に全幅の信頼を寄せている。しかしその運営は、ときに非効率でコスト高になっており、その9割が赤字というデータが示された。一方民間病院は効率的に運営されているが、規模が小さく、医療水準としても信頼度が劣る。そもそも平成22年度の診療報酬改定は、こういった大学病院のような大規模病院の救済目的に組まれたものだった。しかし結果として、国の社会保障費負担が益々広がっただけだった。親方日の丸、という言葉がある。大規模病院になると、「絶対に潰れない」という神話が広がり、危機感が欠如してしまう。国公立病院にはそういう宿命がある。国鉄もしかり、「JRになり民営化したら、儲け主義になってサービスが低...

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21世紀、未来を語る⑮不都合な真実

医療保険は出来高払いが原則だった。しかし点数を上げるために不要な検査や治療をする傾向がみられると、定額制DPCが導入された。すると今度は7対1の手厚い看護配置をしきながら、あまり治療の必要のない軽症患者ばかりを集めるようになった。実際、平成22年から25年度まで、全国の大学病院は空前の像収益に沸いた。利益の多い大学では年間50億から120億円の黒字を出した。そこで平成26年度から、本当に7対1看護にふさわしい患者を入院させている病院だけが収益を上げられるように、医療必要度、在宅復帰率、病床回転率に一定の基準を設けた。その結果、どの大規模病院も、少なからず基準を満たせない患者がいることが判明した...

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